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那須川天心vs井上拓真の予想【公開練習で見えた2人の仕上がり】

那須川天心vs井上拓真の勝敗を公開練習から予想する記事のアイキャッチ 試合情報

試合は終わりました。井上拓真が3対0の判定で勝ち、王座を守りました。この記事の予想は、拓真とグッドマンの判定勝ちが当たり、坪井の完勝と松本のKO勝ちが外れて、2勝2敗でした。採点と全結果は那須川天心vs井上拓真2の結果にまとめています。この下は、試合前に書いた予想です。

9月27日の那須川天心vs井上拓真を前に、2人の公開練習が終わりました。9月14日に天心が帝拳ジムで、15日に拓真が大橋ジムで練習を公開しています。どちらもシャドーとミット打ちが中心で、公開スパーリングはありませんでした。前回は3対0で拓真の判定勝ち。天心は「KOしたい」と打ち合いを宣言し、拓真は「まずは完封で」と返しています。この記事では、公開練習で見えた2人の仕上がりと解説者の見立てをまとめ、勝敗を予想します。同じ日に行われるほかの3つの世界戦の公開練習と予想も載せました。

この記事で分かること
  • 天心vs拓真の勝敗予想
  • 天心の新しい動き
  • 拓真の仕上がり
  • 解説者の見立て
  • ほか3つの世界戦の予想

那須川天心vs井上拓真の予想

井上拓真の判定勝ちを予想したことを示すバナー

結論から書きます。私の予想は井上拓真の判定勝ちです。公開練習を見て、天心のパンチは強くなり、どんどんボクシングらしくなってきたと感じました。それでも、すべての動きが速い拓真のほうが一枚上に見えます。解説者の予想も拓真の勝ちが多いようです。一方で、ファンの予想は天心の勝ちが少し多く、これには驚きました。ドラマとしては天心が勝って1勝1敗になったほうが続きは面白いのですが、ボクシングが強いほうが勝つと考えています。

ファンの予想は天心が52.2%

まず驚いたのは、ファンの予想です。

Prime Videoが集めた勝者予想の集計では、天心の勝ちが52.2%、拓真の勝ちが47.8%でした。前回は拓真が3対0で勝っているのに、天心の勝ちを予想する人のほうが多かったのです。

勝者予想の集計結果(Prime Video Sport JPのXより)

公開練習の第一印象

最初は、誰の意見も聞かずに公開練習の映像を見ました。

天心は、パンチが強くなってきた気がします。パンチはどんどんボクシングになってきているのですが、足の使い方がまだボクサーではないと感じました。拓真は、すべての動きが速い。特に足の動きが軽快でした。

見返して驚いた拓真の引き手

解説者の意見を聞いてから、もう一度見返しました。

細川バレンタインさんや和氣慎吾さんの話を聞いたあとで見ると、拓真の引き手の速さに驚きました。『あしたのジョー』で丹下段平のおっちゃんが「あしたのために(その2)」として教えた、打ったパンチを「同じスピードで引き戻す」を思い出したほどです。

拓真の判定勝ちと予想

勝敗の予想は、拓真の判定勝ちです。

解説者の予想は拓真の勝ちが多く、ファンは天心の勝ちが少し多い。私は総合格闘技系をほとんど見ない、生粋のボクシングファンです。だから純粋にボクシングが強いほうに勝ってほしいと思っています。ドラマとしては、天心が勝って1勝1敗になったほうが、この後の物語が続いて面白いのですが。

那須川天心の公開練習

那須川天心の公開練習の様子を示すバナー

天心は9月14日、東京・新宿の帝拳ジムで練習を公開しました。シャドーボクシングと、葛西裕一トレーナーとのミット打ちです。4月のエストラダ戦の前と同じく、恒例だった公開スパーリングは行いませんでした。見せたのは、低い重心からゆったりと動き続ける新しいスタイルです。本人は「KOしたい。刺しにいく」と、打ち合いも辞さない覚悟を口にしています。

2人の公開練習は、oriconが並べて見られる動画にしています。

oricon「井上拓真&那須川天心のシャドー&ミット打ちを比較」

「ヌルヌル」と呼ばれた動き

目を引いたのは、動きの変化です。

これまでの軽やかなステップではなく、低い重心から、べた足気味にゆったりとリングを回りました。それでもミットでは、ゆったりした動きから一気に強いワンツーを打ち込みます。本人は「今までは無駄な動きが多く、節目があった。今回は“ヌルヌル”していたと思うが、ずっとつながっているのがポイント」と説明しました。

葛西トレーナーのムーンウォーク

変化の裏には、トレーナーの工夫があります。

1月下旬から指導する葛西トレーナーは、後ろ重心だった構えを前重心に変えるため、本人の前でムーンウォークをやって見せたそうです。両足の親指に重心を置いて動くためで、「足さばきが明らかに速くなった」と話しています。スパーリングは150ラウンド近くこなし、「エストラダ戦からパワーもスピードもレベルアップした」とも語りました。葛西トレーナーについては、那須川天心のトレーナーは葛西裕一【なぜ粟生から交代したのか】にまとめています。

パフォーマンスは封印

もう1つの変化は、気持ちの面です。

前回は1回の終了間際に左を当て、腕をぐるぐる回すポーズを見せました。今回は「もう二度と手は回せないでしょうね」と封印を宣言しています。テーマは12回を通して集中を切らさないことです。負け予想が多いことにも「崖っぷちでピンチだからこそ、ひっくり返ったときに面白いものが生まれる」と返しました。

井上拓真の公開練習

井上拓真の公開練習の様子を示すバナー

拓真は翌15日、横浜市の大橋ジムで練習を公開しました。シャドーボクシングと、鈴木康弘トレーナーとのミット打ちです。速いワンツーとダブルのジャブを打ち込み、ミットの音を響かせました。シャドーでは「パンパンパン」と声を出しながら動いていて、見ていて少しかわいらしく感じたほどです。前回は1回と2回に苦戦しましたが、本人は「もうあの展開はない」と言い切っています。狙う決着は「まずは完封で。何もさせないで勝ちます」です。

北海道の走り込み合宿

仕上げの中身も、少しだけ語られています。

北海道で走り込み中心の合宿を行い、スパーリングは約100ラウンドをこなしました。本人も「コンディションはすごく良い状態で仕上がっています」と話しています。父の真吾トレーナーは「今まで伝わってくるものが薄かったが、今は濃く伝わってくる」と、気持ちの充実を認めました。天心の攻撃的な変化についても、拓真は「どの展開でも自分の方がボクシングの引き出しは多い」と答えています。

「これで最後」の意味

今回の再戦には、拓真自身が掲げた言葉があります。

「これで最後」です。意味を聞かれると「自分に負けて他の団体にいくんじゃないですか」と答えました。「もう再戦と言えないぐらいにしたい」とも話しています。5月には井岡一翔から2度のダウンを奪い、3対0の大差で初防衛しました。自信の裏付けになっている試合です。

忘れない堤戦の負け

ただし、慢心は見せていません。

2024年10月に堤聖也に敗れた経験を挙げ、「自信過剰とか、そんなことでつまずいている暇はない」と言い切りました。父の真吾トレーナーも「攻撃の間で見れるようになった。冷静でないとできない」と成長を認めています。拓真のこれまでの試合は、井上拓真の試合はどこで見る?で整理しています。

両陣営の視察と読み合い

両陣営が相手の公開練習を視察したことを示すバナー

今回の公開練習では、お互いの陣営が相手の練習を見に来ていました。天心の練習には拓真陣営の3人が、拓真の練習には葛西トレーナーが訪れています。公開されたのはシャドーやミット打ちが中心で、スパーリングはありませんでした。それでも、相手をどう見ているかは言葉の端々に出ていました。王者の側は余裕を、挑戦者の側は覚悟を口にしています。立場の違いが、そのまま表れた格好です。

葛西トレーナーが見た速さ

拓真の練習を見た葛西トレーナーの第一声は、スピードでした。

「速いですね、速い、速い。テンポも井上チャンピオンのボクシングですね」。スマートフォンで動画も撮影しています。撮った動画は「本人が見たいと言えば見せる」と話し、この日の練習だけで判断はしない姿勢でした。

拓真陣営が見た天心

拓真陣営も、天心の変化を認めていました。

拓真のいとこの井上浩樹さんは「負けて覚悟がすごく強くなった印象」と、気持ちの面の成長を感じ取っています。それでも鈴木トレーナーは「めちゃくちゃ今、拓真は強いです」と、返り討ちに自信を見せました。

崖っぷちの挑戦者

挑戦者の側は、はっきり前に出る構えです。

葛西トレーナーは「こちらは挑戦者で、崖っぷち。天心は行かざるをえない」と話しました。「できたら倒したい。ボクシングは必ずKOを狙わないとだめ」とも言っています。前に出る天心を、拓真がどうさばくか。公開練習の言葉からは、そんな構図が見えてきます。

解説者の見立てと前回の採点

解説者の見立てと前回の採点を示すバナー

公開練習の映像を見た元王者たちも、それぞれの見立てを語っています。多いのは拓真を評価する声です。ただ、天心の変化を認めたうえで、勝機を探す声もあります。予想を考えるうえでは、前回の一戦の中身も欠かせません。前回は1回と2回を天心が取り、3回から拓真が逆転しました。この流れを天心がどう変えるかが、再戦の焦点になります。解説者の言葉と前回の採点を並べておきます。

前回は3対0の判定

前回は2025年11月24日、WBC世界バンタム級の王座決定戦でした。

1回と2回は天心が優位に立ちましたが、3回以降は拓真が圧力をかけて前に出て、形勢を逆転しています。採点は116-112、116-112、117-111の3対0でした。天心にとっては、キックボクシング時代を含めて格闘技人生で初めての黒星です。

拓真の仕上がりを評価する声

公開練習の拓真には、驚きの声が集まりました。

元日本フェザー級王者の阿部麗也さんは「拓真選手がいつになく仕上がっている」と話し、兄の井上尚弥に「どんどん似てくる」と語っています。元日本スーパーライト級王者の細川バレンタインさんも、パンチの回転の速さを挙げて「前回よりも大きなポイント差で拓真が勝つ」と予想しました。

天心に勝機を見る声

一方で、天心の側に立つ見方もあります。

阿部さんは、天心が近い距離にとどまりすぎると拓真に分があると指摘しつつ、出入りを生かす策の1つとしてなら接近戦は生きるとみています。元東洋太平洋王者の和氣慎吾さんは判定で拓真の勝ちを予想しましたが、元トレーナーの赤井祥彦さんは「何か仕掛けて来る」ところに天心の勝機を見いだし、天心の勝ちを予想しました。

4大世界戦のほか3試合の予想

ほか3つの世界戦の予想を示すバナー

9月27日は、天心vs拓真を含めて4つの世界戦が行われます。ほかの3試合の出場選手も、9月16日から21日にかけて練習を公開しました。日本の3人はいずれも帝拳ジムか大阪の所属ジムで、海外の3人は来日後に都内のジムで調整しています。西田凌佑は公開スパーリングを取りやめました。3試合とも、勝てば日本人が世界のベルトを手にします。公開練習の様子と、それぞれの勝敗予想を並べました。全カードはボクシング9月27日の対戦カードで確認できます。

西田凌佑vsグッドマン

IBF世界スーパーバンタム級の暫定王座決定戦です。

西田は9月17日に大阪の六島ジムで練習を公開しましたが、会長が提案した公開スパーリングは「手の内を見せたくない」と断りました。グッドマンは21日に練習を公開し、井上尚弥戦が2度中止になったことを振り返って「やっと日本に来られた」と話しています。視察した六島ジムの枝川孝会長は、グッドマンのミット打ちを「スカスカみたいなパンチ」と評し、「オレは西田が勝つと思ってる」と言い切りました。

予想はグッドマンの判定勝ちです。前から思っていましたが、グッドマンはバランスの取れたいい選手で、パンチもそこそこあります。会長の言うほどパンチが弱いとは思いません。西田はほぼ非公開だったので、名トレーナーがどんな作戦を立てるのかに期待しています。予想を覆してほしい試合です。

坪井智也vsマラジカ

WBC世界スーパーフライ級の王座決定戦です。

坪井は9月16日に練習を公開し、細かいステップからの高速連打を見せました。視察した村田諒太さんは「少し近いところでいうとロマチェンコ」と評しています。本人の目標は「完封して、何もさせない」です。相手のマラジカは身長170センチで坪井より10センチ高く、17勝12KO2敗。「リングで魔法を見せる」と話し、公開練習では左構えも披露しました。

予想は坪井の完勝です。坪井のシャドーの動き、特に体のポジションの取り方は、アマチュア最強という感じでした。気になるのは、相手の背の高さだけです。

松本流星vsアコスタ

WBO世界ミニマム級の暫定王座決定戦で、無敗同士の対戦です。

松本は9月18日に練習を公開し、8戦全勝4KOで臨みます。8月に結婚し「絶対に勝って指輪代を稼がないといけない」と笑わせました。アコスタは17戦全勝6KOで、日本での試合は初めてです。サウスポーを相手に4度のKO勝ちがあると胸を張り、得意のパンチにボディー打ちを挙げています。

予想は松本のKO勝ちです。パンチは松本のほうが強そうに見えます。ただ、相手は連打が出る選手です。松本が空回りして、連打でポイントを取られ続ければ、判定負けもありうると思っています。

よくある質問

よくある質問をまとめたバナー

9月27日の試合と公開練習について、検索されている疑問をまとめました。内容は2026年9月24日時点のものです。開始時刻や配信の詳細は変わることがあるため、当日はAmazon Prime Videoの配信ページで最新の情報を確認してください。

試合は何時ごろ始まりますか?

Prime Videoの配信ページには17時開始と書かれています。天心vs拓真は最後に組まれているため、実際の登場はそれより後です。

どこで見られますか?

Amazon Prime Videoの独占配信です。プライム会員なら追加料金なしで見られます。地上波での放送はありません。

公開スパーリングはありましたか?

ありませんでした。天心は恒例の公開スパーリングを行わず、拓真と西田もシャドーとミット打ちなどにとどめています。

公開練習の映像はどこで見られますか?

Prime Video JPの公式YouTubeで、天心と拓真の公開練習が公開されています。2人を並べて見られるoriconの動画は、この記事の中に埋め込みました。

前回の対戦の結果は?

2025年11月24日に拓真が3対0の判定で勝ちました。採点は116-112、116-112、117-111です。

まとめ

記事のまとめを示すバナー

公開練習で天心は、低い重心から動き続ける新しいスタイルを見せ、「KOしたい」と打ち合いを宣言しました。拓真は北海道での走り込み合宿を経て、速さで天心陣営をうならせています。

私の予想は拓真の判定勝ちです。ほかの3試合は、グッドマンの判定勝ち、坪井の完勝、松本のKO勝ちと予想しました。以上、ど素人の予想でした。

公開練習の要点
  • 天心は9月14日に帝拳ジム
  • 拓真は9月15日に大橋ジム
  • 公開スパーリングはなし
  • 前回は拓真の3対0判定
  • 予想は拓真の判定勝ち

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