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西田凌佑は井上尚弥に一番近い男【9月27日アンダーカードの世界戦】

井上尚弥に最も近い日本人として西田凌佑を紹介するアイキャッチ 選手情報

試合は終わりました。西田凌佑はサム・グッドマンに0対3の判定で敗れ、IBF世界スーパーバンタム級の暫定王座を逃しました。8回と10回には、ローブローで1点ずつ減点されています。試合の流れは那須川天心vs井上拓真2の結果にまとめています。この下は、試合前に書いた西田の紹介です。

試合後の各団体での西田の順位は、スーパーバンタム級の世界ランキングにまとめています。

9月27日のPrime Video Boxing 16で、西田凌佑がサム・グッドマンとIBF世界スーパーバンタム級の暫定王座を争います。西田はすでに井上尚弥への挑戦権を持っている選手です。戦績は12戦11勝1敗で、KOはわずか2つ。それでいて、倒してきた相手をたどると現役の世界王者や井上尚弥と拳を交えた元王者が並びます。近畿大学を出ていったんパン会社に就職した経歴の持ち主でもありました。どんな選手なのか、そしてどこで見られるのかを整理します。

この記事で分かること
  • 暫定王座決定戦になった理由
  • 西田凌佑の経歴と戦績
  • 倒してきた王者たちの実績
  • 配信元が3つに分かれた訳
  • 9月27日の視聴方法

結論から言えば、配信はAmazon Prime Videoの独占です。まずはこの一戦の位置づけから見ていきましょう。

9月27日の暫定王座決定戦

西田凌佑が井上尚弥への挑戦権を持っていることを示すバナー

この一戦はタイトルマッチではありません。IBF世界スーパーバンタム級の正規王者は井上尚弥で、4団体のベルトをすべて持っています。その井上が2026年内にIBFの指名試合を行わないため、1位の西田と2位のグッドマンが暫定の王座を争うことになりました。東京で行われることにも、はっきりした理由があります。

暫定王座決定戦になった理由

順番待ちが長引いたことが発端でした。

西田は2026年2月15日の挑戦者決定戦に勝ち、井上尚弥への挑戦権を得ています。グッドマンも同年4月5日の2位決定戦を制し、同じく順番を待つ立場にありました。

ところが2026年5月27日のIBF年次総会で、井上が早くても12月まで指名試合を行わないことが確認されます。両陣営の要求を受け、6月14日にIBFが暫定王座決定戦を指令しました。

入札で決まった日本開催

開催地は入札で決まりました。

2026年7月14日、西田を擁する六島ジムが61万ドルを提示します。日本円にしておよそ9,896万円でした。

グッドマンをプロモートするノーリミット・ボクシング・プロモーションの58万3,500ドルを上回り、六島ジムが興行権を落札しています。オーストラリアではなく東京になったのは、このためです。

2人の体格と戦績

数字で並べると違いが見えてきます。

西田凌佑 サム・グッドマン
年齢 30歳 27歳
身長 170cm 169cm
リーチ 173cm 169cm
戦績 12戦11勝2KO1敗 23戦22勝8KO1敗
KO率 11勝中2KO 22勝中8KO

身長とリーチはほぼ互角ですが、経験の量は倍近く違います。グッドマンが23戦、西田は12戦です。

KO率も対照的でした。グッドマンが22勝中8KO、西田は11勝中2KOにとどまります。ただしグッドマンも一発で仕留める型ではなく、速いジャブと手数で押し切るアウトボクサーです。倒し合いより、ポイントの奪い合いになる公算が大きい一戦でしょう。

西田凌佑という選手

西田凌佑がプロ9戦目でIBF世界王者になったことを示すバナー

西田凌佑は1996年8月7日生まれの30歳で、奈良県香芝市の出身です。所属は大阪の六島ボクシングジム。戦績は12戦11勝1敗でKOはわずか2つという、打ち倒すより打たせない型の選手にあたります。ニックネームは「令和のアンタッチャブル」。プロ入りが遅く、しかも出発点はいまと同じスーパーバンタム級でした。

パン会社から23歳でプロへ

回り道をしてきた選手です。

近畿大学でボクシング部に所属し、卒業後は大手のパンメーカーに就職しました。ところがボクシングへの思いが断ち切れず、2019年に六島ボクシングジムへ入門します。

プロデビューは同年10月3日で、すでに23歳になっていました。10代でデビューする選手が多いなかでは遅い出発です。

デビューはスーパーバンタム

いまの階級は出発点でもありました。

2019年10月3日のデビュー戦はスーパーバンタム級です。そこからバンタム級へ下げて世界王座まで進み、2026年2月の再起戦でデビュー戦以来のスーパーバンタム級に戻りました。

バンタム級では減量の負担が重かったようで、世界王座を獲った翌日には六島ジムの枝川孝会長が返上と階級変更の可能性に触れています。

4戦目で比嘉大吾に完勝

無名のころに大きな相手を倒しています。

2021年4月24日、沖縄コンベンションセンターでWBOアジア太平洋バンタム級王者の比嘉大吾に挑みました。西田はまだプロ4戦目で、ランキングは同級5位です。

結果は12回0対3の判定勝ち。スコアは110対118、111対117が2人という大差で、比嘉は初防衛に失敗しました。

当時の比嘉が背負っていたもの

相手の比嘉は元世界王者でした。

2017年5月にWBC世界フライ級王座を獲得し、2度の防衛に成功しています。ところが2018年4月の計量で900グラムの体重超過となり、王座を剥奪されました。

日本人の世界王者が体重超過でベルトを失ったのは、このときが史上初です。比嘉はそこからバンタム級へ上げて、再出発をはかっている最中でした。

西田凌佑が倒した王者たち

西田凌佑が破ったヒメネスが現WBO世界バンタム級王者であることを示すバナー

戦績の数字だけを見れば12戦11勝1敗で、KOは2つしかありません。ところが倒した相手の顔ぶれを並べると景色が変わります。現役の世界王者もいれば、井上尚弥と拳を交えた元王者もいました。判定でこつこつ勝ってきた選手というより、大きな相手を選んで倒してきた選手だと分かるはずです。ここでは3人の名前をたどりながら、その重みを確かめていきましょう。

ヒメネスは現WBO王者

8戦目の相手が、いま王者になっています。

2023年8月11日のIBF世界バンタム級挑戦者決定戦で、西田は12回3対0でクリスチャン・ヒメネスを下しました。そのヒメネスが2025年9月14日に武居由樹を4回TKOで倒し、WBO世界バンタム級王者になっています。

西田が判定で完封した相手が、2年後に日本の王者を倒してベルトを巻いた形です。

ロドリゲスと井上尚弥

9戦目の相手は、さらに重い経歴の持ち主でした。

エマヌエル・ロドリゲスは2019年5月18日、グラスゴーで行われたWBSSバンタム級準決勝で井上尚弥と戦っています。当時のロドリゲスは19戦全勝のIBF王者、井上尚弥も17戦全勝のWBA王者でした。無敗同士の統一戦であり、事実上の決勝とも呼ばれた一戦です。

結果は2回に3度のダウンを奪われ、2回1分19秒のTKO負け。それでも2023年8月に王座へ返り咲き、その座を西田が2024年5月4日に奪いました。

4団体が日本人でそろった年

西田が戴冠した2024年は、特別な年です。

団体 王者 獲得日
WBA 井上拓真 2023年4月8日
WBC 中谷潤人 2024年2月24日
IBF 西田凌佑 2024年5月4日
WBO 武居由樹 2024年5月6日

西田が獲った2日後に武居由樹がWBOを獲り、4つのベルトがすべて日本人の手に渡りました。減量の負担がありながら西田がバンタム級にとどまったのは、この状況があったためです。

日本人同士の統一戦への期待が高まり、実際に西田は中谷潤人との一戦へ進みます。

中谷戦は右肩の脱臼

初黒星のつき方は少し特殊でした。

2025年6月8日、有明コロシアムでWBC王者の中谷潤人と王座統一戦に臨みます。ところが7回開始前に西田が右肩を脱臼し、試合続行が不可能になりました。

記録は6回終了時のTKO負けです。IBF王座はこの日に手放し、翌年2月にスーパーバンタム級で再起しています。

西田凌佑の配信元をたどると

西田凌佑の配信元が3つに分かれてきたことを示すバナー

西田の試合を振り返ると、配信元がきれいに分かれています。ABEMA、Amazon Prime Video、U-NEXTの3つを渡り歩いてきました。所属ジムは変わっていませんので、変わったのは興行のほうということになります。9月27日はAmazon Prime Videoの独占配信で、プライム会員なら追加料金はかかりません。

ABEMAで無料だった戴冠戦

世界王座を獲った試合は無料で見られました。

2024年5月4日、エディオンアリーナ大阪で行われた「LUSHBOMU vol.3 feat.3150FIGHT」です。亀田興毅がプロデュースする3150FIGHTの系統にあたり、ABEMAが全試合を無料で生中継しました。

この試合の興行権も入札で決まっており、亀田興毅が率いる3150FIGHTが約4,600万円を提示して落札しています。

中谷戦はAmazon Prime

統一戦になると配信元が変わりました。

2025年6月8日の中谷潤人戦は「Prime Video Boxing 13」として組まれ、Amazon Prime Videoの独占配信でした。同じ興行では那須川天心と坪井智也も戦っています。

9月27日とまったく同じ枠組みです。大きな興行になるとAmazonが扱う、という流れが読み取れます。

直近はU-NEXTだった

いちばん新しい試合は、また別の場所でした。

2026年2月15日の挑戦者決定戦は、U-NEXTが「U-NEXT BOXING特別編」として生配信しています。会場は大阪の住吉スポーツセンターでした。

日付 対戦相手 配信元
2024年5月4日 エマヌエル・ロドリゲス ABEMA(無料)
2025年6月8日 中谷潤人 Amazon Prime Video
2026年2月15日 ブライアン・メルカド・バスケス U-NEXT
2026年9月27日 サム・グッドマン Amazon Prime Video

同じ選手でも3つに分かれました。追いかけるときは、選手ではなく興行を見るほうが確実です。

よくある質問

西田凌佑とグッドマンの一戦に関するよくある質問のバナー

この一戦について、検索の多い疑問をまとめます。最も多いのは暫定王座とは何かという質問ですが、これは正規王者が長く試合をしないときに設けられる王座です。ほかにも西田が井上尚弥と戦えるのかどうかなど、5つを選びました。試合の順番や条件は変わることがありますので、当日は公式の案内もあわせてご確認ください。

暫定王座とはどういう王座ですか?

正規王者が長く試合をしないときに、その間の王者を決める制度です。正規王座と同等の権威を持ち、防衛戦も行えます。のちに正規王者との統一戦が組まれるのが通例です。

西田凌佑は井上尚弥に挑戦できますか?

挑戦権はすでに持っています。ただし井上が2026年内にIBFの指名試合を行わないため、順番を待っている状態です。

西田凌佑の試合は何番目ですか?

正式な発表はありませんが、メインの1つ前、セミファイナルになる見込みです。帝拳のポスターと各媒体の掲載順が、井上拓真対那須川天心、西田対グッドマンの順で一致しています。この日は4回戦1試合と世界戦4試合の全5試合。開場16時、第1試合16時30分、配信開始17時という進行です。

順番 カード 開始予想
第1試合 愛甲隼士 vs 倉持夏輝(フェザー級4回戦) 16:30
― Prime Video 配信開始 17:00
第2試合 松本流星 vs アコスタ(WBOミニマム級暫定王座決定戦) 17:30
第3試合 坪井智也 vs マラジカ(WBCスーパーフライ級王座決定戦) 18:30
セミファイナル 西田凌佑 vs グッドマン(IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦) 19:30
メインイベント 井上拓真 vs 那須川天心(WBCバンタム級タイトルマッチ) 20:30

開始予想は、12回戦が判定までもつれた場合の所要時間から積み上げたものです。12回戦は試合だけで47分あり、入場とコール、判定の発表を加えると1試合あたり1時間前後かかります。途中でKO決着が出ればその分だけ早まりますので、30分ほど前後すると考えてください。

地上波での放送はありますか?

ありません。Amazon Prime Videoの独占配信です。キー局が世界戦を中継したのは2022年12月31日が最後になっています。

追加のPPV料金はかかりますか?

かかりません。プライム会員であれば追加料金なしで視聴できます。月額600円、年額なら5,900円です。

本ページの情報は2026年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

まとめ

9月27日の勝者が井上尚弥への挑戦に近づくことをまとめたバナー

西田凌佑は9月27日、サム・グッドマンとIBF世界スーパーバンタム級の暫定王座を争います。正規王者は4団体を統一している井上尚弥で、その井上が2026年内にIBFの指名試合を行わないため、1位と2位が暫定の座を決めることになりました。西田はすでに井上への挑戦権を持っている選手です。近畿大学を出ていったんパンメーカーに就職し、23歳でプロデビューしてから9戦目で世界王座に届きました。戦績は12戦11勝1敗でKOは2つだけですが、倒してきた相手が重いのが特徴です。プロ4戦目で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾に大差判定で勝ち、8戦目に破ったクリスチャン・ヒメネスは現在のWBO世界バンタム級王者。9戦目で王座を奪ったエマヌエル・ロドリゲスは、2019年に井上尚弥と統一戦を戦った元IBF王者でした。西田が戴冠した2024年5月には、バンタム級の4団体すべてが日本人王者でそろっています。中谷潤人との統一戦は7回開始前の右肩脱臼で6回終了TKO負けとなり、翌年にスーパーバンタム級で再起しました。配信はABEMA、Amazon、U-NEXTと分かれてきましたが、9月27日はAmazon Prime Videoの独占です。

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