元K-1王者からボクシングの世界王者になった武居由樹の戦績を、過去の試合の配信元と合わせてまとめました。同じキック出身の那須川天心とは、よく比べられる間柄です。結論から書くと、今は天心が一歩リードだと私は見ています。天心との比較から、全13戦と配信元、人となり、再起への道のりまで、順を追ってまとめました。
次戦11月26日(木)EVARA WAVE アリーナおおた(大田区総合体育館)
にて決定しました!
テーマは【丁寧にぶん殴る】
下から上への登り方はわかっているので、また1から積み上げて世界チャンピオンまで登り詰めたいと思います。
バチっと倒して勝つ!
応援よろしくお願いします!#lemino #武居由樹 pic.twitter.com/XLrBUD2Gtn— 武居 由樹 Yoshiki Takei (@yoshikitakei712) 2026年9月29日
- 那須川天心との比較
- ボクシング全13戦の戦績
- 世界戦の配信元と見逃し
- 負けた相手と敗因
- K-1時代と武尊との関係
武居由樹と那須川天心の距離

武居由樹と那須川天心は、どちらもキックボクシングの王者からボクシングに転向した選手です。武居はK-1、天心はRISEとRIZINで頂点に立ち、武居が2021年、天心が2023年にボクシングへ移りました。階級も近く、一時は元キック王者同士の世界戦を望む声がたくさんありました。では、今の2人の差はどのくらいなのでしょうか。ここでは、戦績の比較表、アマチュア時代の対戦、世界ランクの順に見ていきます。
2人の戦績の比較
まずは数字で並べてみます。
| 項目 | 那須川天心 | 武居由樹 |
|---|---|---|
| ボクシングのデビュー | 2023年4月 | 2021年3月 |
| ボクシングの戦績 | 10戦8勝(3KO)2敗 | 13戦12勝(9KO)1敗 |
| ボクシングの最高実績 | WBOアジアパシフィック・バンタム級王者(世界挑戦2度) | WBO世界バンタム級王者(防衛2度) |
| 対モロニー戦 | 2025年2月、判定3-0で勝利 | 2024年5月、判定3-0で王座獲得 |
| キックのプロデビュー | 2014年7月(RISE) | 2014年11月(Krush) |
| キックの戦績 | 42戦42勝(28KO)無敗 | 25戦23勝(16KO)2敗 |
| キックの最高実績 | RISE世界フェザー級王者・ISKA世界王者 | K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者 |
ボクシングで先に世界王者になったのは武居で、天心はまだ世界王座を取っていません。一方、キックでは天心が無敗のまま転向しました。同じジェイソン・モロニーとの対戦では、2人とも判定3-0で勝っています。
アマチュア時代の対戦歴
実は、2人は一度だけ拳を交えています。
2012年2月25日、キックボクシングの大会「ビッグバン」のオープニングファイトで対戦しました。天心は13歳、武居は15歳。アマチュアルールでの一戦は判定1-1の引き分けに終わっています。その後、武居はK-1、天心はRISEやRIZINへ進み、プロのキックで戦うことはありませんでした。
世界ランク
今の評価は、世界中の試合結果から順位をつけるBoxRecで比べます。
| 選手 | 階級 | BoxRecの順位 |
|---|---|---|
| 那須川天心 | バンタム級 | 7位(1,216人中) |
| 武居由樹 | スーパーバンタム級 | 19位(1,544人中) |
階級は違いますが、順位では天心が上です。天心は2026年4月に元2階級制覇王者のファン・フランシスコ・エストラーダに勝っています。9月27日の井上拓真との再戦では判定で敗れたものの、7回に王者からダウンを奪いました。武居は王座を失ったあと、東京ドームのアンダーカードで迎えたスーパーバンタム級での再起戦が辛勝でした。この差が、私が「天心が一歩リード」と見る理由です。
武居自身も、かねて望んでいた天心との対戦について「自分は今そんなことを言えるような立場ではない」と話しています(中日スポーツ)。それでも「そこまで登った時にもう一度言えたら」と、夢を捨ててはいません。
4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)での順位は、バンタム級の世界ランキングで見られます。
武居由樹の戦績と配信元

武居由樹のボクシング戦績は13戦12勝(9KO)1敗です。デビューから8連続KOで駆け上がり、9戦目で世界王者になりました。配信元は、井上尚弥と同じ興行に出ることが多かったため、Prime VideoとLeminoに分かれています。ここでは、全試合の一覧と、世界戦のモロニー戦、比嘉戦、メディナ戦を振り返ります。
全13戦の一覧
世界戦からは、配信元と今見られるアーカイブも並べました。
| 日付 | 相手 | 結果 | 配信元とアーカイブ |
|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 高井一憲 | 1回TKO勝ち | ― |
| 2021年9月 | 竹田梓 | 1回TKO勝ち | ― |
| 2021年12月 | 今村和寛 | 1回TKO勝ち | ― |
| 2022年4月 | 河村真吾 | 2回TKO勝ち | ― |
| 2022年8月 | ペテ・アポリナル | 5回TKO勝ち(東洋太平洋王座獲得) | ― |
| 2022年12月 | ブルーノ・タリモ | 11回TKO勝ち(初防衛) | ― |
| 2023年7月 | ロニー・バルドナド | 3回KO勝ち | ― |
| 2023年12月 | マリオ・ディアス | 2回KO勝ち | ― |
| 2024年5月 | ジェイソン・モロニー | 判定3-0(WBO世界王座獲得) | Prime Video/見逃し配信は見当たらず |
| 2024年9月 | 比嘉大吾 | 判定3-0(初防衛) | Lemino/アーカイブあり(プレミアム) |
| 2025年5月 | ユッタポン・トンデイ | 1回TKO勝ち(2度目の防衛) | Leminoプレミアム/アーカイブあり(プレミアム) |
| 2025年9月 | クリスチャン・メディナ | 4回TKO負け(王座陥落) | Lemino無料/アーカイブあり(プレミアム) |
| 2026年5月 | ワン・デカン | 判定2-0 | Lemino PPV/試合別アーカイブあり(プレミアム) |
世界戦の5試合のうち、モロニー戦以外の4試合はLeminoプレミアムで見られます(2026年10月1日時点)。モロニー戦はPrime Videoの配信でしたが、今は見逃し配信が見当たりません。
ジェイソン・モロニー戦
世界初挑戦の相手は、サウスポーを大の苦手とする王者でした。
2024年5月6日、井上尚弥対ルイス・ネリの東京ドームのアンダーカードで、WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑みました。モロニーは2020年10月にバンタム級時代の井上尚弥に7回KOで敗れていますが、井上が王座を返上したあとの2023年5月にWBO王座を手にした実力者です。モロニーがサウスポーと戦ったのは、2019年の1試合だけです(木村悠さんの試合前の解説)。モロニーのスパーリングパートナーだった堤聖也選手らに話を聞いた細川バレンタインさんのYouTubeでも、「実はモロニーはサウスポーが超苦手」と紹介されています(細川バレンタイン / 前向き教室「堤聖也などモロニーと練習してきた選手に武居戦のヤバイ裏側とバンタムランキングを聞きました」)。武居は左のボディーストレートを上下に打ち分け、2回にはローブローで減点を受けました。それでも八重樫東トレーナーは「減点されても気にせず打て」と指示しています(webスポルティーバ)。
前半にポイントを積み上げ、判定は116-111、116-111、117-110の3-0。キック出身の男子で初めてのボクシング世界王者が誕生しました。私は、サウスポーに慣れていない王者の弱点を突いた陣営の戦略勝ちだったと思っています。
比嘉大吾戦
初防衛戦は、元世界王者との日本人対決でした。
2024年9月3日、有明アリーナで比嘉大吾を迎え撃ちました。前半は武居が主導権を握ったものの、終盤に比嘉の反撃を受け、11回にはダウンを奪われています。判定は115-112、114-113、114-113の3-0。2人のジャッジが1点差という際どい勝利でした。終盤の流れを見ると、負けていてもおかしくなかったと私は感じています。
クリスチャン・メディナ戦
3度目の防衛戦で、初めての黒星を喫しました。
2025年9月14日、名古屋のIGアリーナで指名挑戦者のクリスチャン・メディナ(メキシコ)と対戦し、4回1分21秒でTKO負け。K-1時代を含めても、初めてのKO負けでした。
この負けで、天心との無敗対決の夢も崩れました。2025年2月、天心は武居の会見にサプライズで現れ「いつかどこかで戦いましょう」と呼びかけています(スポーツ報知)。武居も「天心選手に合わせます」と応じていました。当時は、キック出身の2人が世界戦で戦うことを期待する声がたくさんありました。
武居由樹ってどんな人

リングを降りた武居由樹は、受け答えが丁寧な選手です。けれども、子どものころは周りの大人が手を焼くほどの少年でした。10歳でキックボクシングジムに預けられ、そこでの生活が人生を変えます。キックではK-1の頂点まで上り詰め、24歳でボクシングという新しい道を選びました。ここでは、少年時代、天心と戦った神童時代、K-1での活躍とボクシングへの転向を紹介します。
手に負えなかった少年時代
武居は東京・足立区の出身です。
子どものころは問題児で、10歳のときにキックボクシングジム「POWER OF DREAM」に預けられました。古川誠一会長の自宅に住み込み、ジムの仲間と共同生活をしながら、練習と礼儀を学び直しています。高校ではボクシング部に入り、主将も務めました。
今の武居は、受け答えも丁寧で礼儀正しい好青年に見えます。少年時代とのギャップに驚く人も多いのではないでしょうか。
13歳と15歳の神童
キックを始めた武居は、アマチュアの大会で勝ち続けました。
2012年に天心と引き分けた一戦は、13歳と15歳の神童同士の対決でした。このとき、2人が将来ともにボクシングの世界戦線に立つと、誰が予想できたでしょうか。胸が熱くなる巡り合わせです。
K-1の頂点
プロのキックでは、K-1の王者になりました。
2014年11月にKrushでデビューし、2016年に初代Krush -53kg王者に。2017年4月には、1日3試合のトーナメントを勝ち抜いてK-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者になり、その年のK-1年間MVPにも選ばれました。2019年には世界最強決定トーナメントで、玖村修平・玖村将史の兄弟を続けてKOして優勝しています。キックの戦績は25戦23勝(16KO)2敗です。当時のK-1は、ABEMAで生中継されていました。
武尊との関係
K-1のスーパーバンタム級で、武居は武尊の後を継ぎました。
初代王者の武尊が階級を上げて王座を返上し、その2代目の王者になったのが武居です。2017年8月には、Krushの名古屋大会で武尊とのスペシャルエキシビションも行われました。K-1公式YouTubeのこの動画は、340万回以上再生されています。
ボクシングへの転向理由
武居は2020年12月にK-1の王座を返上し、ボクシングへ転向しました。
理由について、本人は足のけがに加えて「挑戦したいという気持ちが強かった」と話しています(デイリースポーツ)。高校のボクシング部で結果を残せなかったことへのリベンジや、井上尚弥とノニト・ドネアの試合を見た影響もあったそうです。転向先は井上尚弥が所属する大橋ジムで、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーが指導しています。
武居由樹の再起へ

王座を失った武居由樹は、2026年5月にスーパーバンタム級で再起しました。ただ、その再起戦は本人も納得できない内容でした。原因の一つは、試合直前のけがです。それでも陣営はすぐに次の舞台を用意し、11月26日に再起2戦目が決まりました。本人は「下から上への上り方はわかっている」と前を向いています。ここでは、前戦の苦戦、足のけが、階級の変更、そして11月26日の次戦を見ていきます。
前戦の苦戦
再起戦は、井上尚弥対中谷潤人の東京ドームのアンダーカードでした。
WBAアジア王者のワン・デカン(中国)との8回戦は、中盤から下がりながらパンチをもらう場面が目立ちました。判定は77-75、77-75、76-76の2-0という辛勝。判定が読み上げられると、会場はどよめきました。武居は試合後「こんな大したことない試合をしてしまって」と悔やんでいます(デイリースポーツ)。
足のけが
苦戦の裏には、太ももの肉離れがありました。
本人によると、走り込み合宿のあとのスパーリングで一度痛め、治ったと思っていたところ、試合当日に動き始めて再発したそうです(イーファイト)。大橋秀行会長は「上がる寸前にアップで足を肉離れしていた」と明かし、「よく倒されなかった」とねぎらっています(デイリースポーツ)。9月29日の会見では「しっかり休んでケアもしたので、今は心配ない」と話し、「もう同じことはしたくない」と練習量にも気を配っています(イーファイト)。
減量と体の変化
階級を上げた理由は、減量だけではなさそうです。
バンタム級の体重の上限は53.5kg、スーパーバンタム級は55.3kgで、差は1.8kgです。武居はK-1時代、ふだんは53kgで戦い、王座を取ったのは1階級上の-55kgのトーナメントでした。9月29日の会見では「最近、肩周りとか腕周りがすごくでかくなってきているのは感じている」と話し、「スーパーバンタム級のほうが合ってるのかもしれない」と語っています(TOKYO HEADLINE)。減量がきつくなったというより、体が大きくなったことが理由のようです。
スーパーバンタムへ
スーパーバンタム級には、近いうちに大きな動きがありそうです。
この階級の4団体の王座は、すべて井上尚弥が持っています。井上はバム・ロドリゲスとの対戦のあと、フェザー級へ上げると見られています(RONSPO)。そうなれば4つの王座が空き、その座を争う戦いが始まるはずです。武居は8月のIBFランキングで、スーパーバンタム級の上から6番目に名前があります。上には西田凌佑、サム・グッドマン、中谷潤人らが並び、空位争いに加われるかは11月26日の内容次第でしょう。本人も「チャンスがあるほうにいきたい」と話しています。
次戦は11月26日
再起2戦目の舞台は、11月26日の大田区総合体育館です。
相手は日本スーパーバンタム級10位の大嶋剣心で、8回戦を戦います。テーマは「丁寧にぶん殴る」。配信はLeminoプレミアムです。対戦カードや料金はボクシング11月26日の対戦カードにまとめています。
よくある質問

武居由樹について、検索されている疑問をまとめました。内容は2026年10月1日時点のものです。
武居由樹の戦績は?
ボクシングは13戦12勝(9KO)1敗です。キックボクシングは25戦23勝(16KO)2敗でした。
武居由樹は誰に負けた?
ボクシングの黒星は、2025年9月のクリスチャン・メディナ戦だけです。4回TKOで敗れ、WBO世界バンタム級王座を失いました。
那須川天心と戦ったことはありますか?
アマチュアのキックで1度だけあります。2012年2月の対戦は判定1-1の引き分けでした。
過去の試合はどこで見られますか?
比嘉戦、ユッタポン戦、メディナ戦、ワン・デカン戦はLeminoプレミアムのアーカイブで見られます。モロニー戦はPrime Videoで見逃し配信が見当たりません。
武居由樹の階級は?
再起戦からスーパーバンタム級で戦っています。バンタム級に戻る可能性も、本人は否定していません。
次の試合はいつですか?
2026年11月26日に大嶋剣心と8回戦を行います。配信はLeminoプレミアムです。
まとめ

武居由樹は、K-1王者からボクシングの世界王者になった選手です。今は再起の途中で、天心が一歩リードしています。
- ボクシングは13戦12勝1敗
- 唯一の負けはメディナ戦
- 天心とはアマで1度引き分け
- 世界戦はLeminoで見られる
- スーパーバンタム級で再起
- 次戦は11月26日
11月26日の試合で、もう一度世界戦線に戻れるかが注目です。結果が出たら、この記事にも追記します。



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