日本人の世界王者は8人ですが、その下には王座を狙う選手たちが控えています。しかも顔ぶれを見ると、初挑戦を待つ若手ばかりではありません。かつてベルトを持っていた元王者が何人も含まれており、返り咲きを狙う戦いになっています。彼らの試合をどこで見られるのかを調べたところ、王者8人とは違う配信元が出てきました。海外へ出ていく選手がいるためです。
- 王座を狙う13人の顔ぶれ
- 最新試合と配信元の一覧
- 海外開催で使う配信元
- 次戦の配信元の予想
結論から言えば、配信元はLemino、U-NEXT、DAZNの3つに集中しています。まずは13人の顔ぶれから見ていきましょう。
世界王者を目指す13人

ここで取り上げるのは、世界王座に手が届く位置にいる13人です。13人のうち11人が世界戦を経験しており、そのうち8人は実際にベルトを巻いた元王者にあたります。「これから目指す」というより「戻ろうとしている」顔ぶれと言えるでしょう。4階級を制した井岡一翔や3階級の中谷潤人のように、実績で王者を上回る選手も含まれています。まずは全員の名前と、それぞれがどの段階にいるのかを整理していきます。
元王者と挑戦経験者
13人は3つの層に分けられました。
| 区分 | 人数 | 選手 |
|---|---|---|
| 元世界王者 | 8人 | 亀田和毅・堤聖也・高見亨介・ユーリ阿久井政悟・武居由樹・比嘉大吾・井岡一翔・中谷潤人 |
| 世界挑戦の経験あり | 3人 | 平岡アンディ・力石政法・佐々木尽 |
| 挑戦権を持つ選手 | 2人 | 堤駿斗・中野幹士 |
井岡一翔は4階級、中谷潤人は3階級を制した実績の持ち主。武居由樹も元WBO世界バンタム級王者で、防衛2回を数えました。
初挑戦を控えるのは堤駿斗と中野幹士の2人だけです。
13人の顔ぶれと戦績
所属ジムと最新試合を並べます。
| 選手 | 所属 | 最新試合 | 結果 | 配信元 |
|---|---|---|---|---|
| 亀田和毅 | TMK | 26/10/17 フィゲロア | 試合当日に中止 | DAZN |
| 堤聖也 | 角海老宝石 | 25/12/17 ドネア | 判定2-1で王座統一 | U-NEXT |
| 堤駿斗 | 志成 | 26/7/14 バティスタ | 2R TKOで挑戦権獲得 | Lemino |
| 佐々木尽 | 八王子中屋 | 26/9/21 デビッド | 6R KOで3冠統一 | Lemino |
| 平岡アンディ | 大橋 | 26/2/21 ラッセル | 判定0-3で敗戦 | DAZN |
| 高見亨介 | 帝拳 | 25/12/17 サンティアゴ | 判定1-2で王座陥落 | U-NEXT |
| 力石政法 | 大橋 | 26/4/13 パデナス | 8R KO | Lemino |
| 中野幹士 | 帝拳 | 26/5/6 ドラミニ | 4R TKO | U-NEXT |
| ユーリ阿久井政悟 | 倉敷守安 | 26/6/6 ビアソン | 5R TKO | U-NEXT |
| 武居由樹 | 大橋 | 26/5/2 王徳康 | 8R 判定2-0 | Lemino |
| 比嘉大吾 | 志成 | 26/7/20 増田陸 | 判定1-2で敗戦 | U-NEXT |
| 井岡一翔 | 志成 | 26/5/2 井上拓真 | 判定0-3で敗戦 | Lemino |
| 中谷潤人 | M.T | 26/5/2 井上尚弥 | 判定0-3で敗戦 | Lemino |
戦績では中谷潤人が33戦32勝1敗、平岡アンディが25戦24勝1敗と際立っています。堤駿斗にいたっては9戦9勝の無敗でした。
井岡一翔は38戦を戦い、13人で最も経験を重ねた選手です。
13人のうちバンタム級の選手の世界ランクは、バンタム級の世界ランキングで見られます。
決まっている3試合
10月6日の時点で、日程が発表されているのは3人です。亀田和毅は10月17日、ラスベガスでWBA世界フェザー級王者のブランドン・フィゲロアに挑みます(試合当日に中止)。セバスチャン・フンドラの防衛戦がメインの興行です。
武居由樹と力石政法は11月26日、大田区総合体育館で行われる大橋ジム主催の興行に出ます。配信はLeminoプレミアムで、カードは11月26日の対戦カードの記事にまとめています。
9月21日に試合があった佐々木尽は、東京たま未来メッセでセムジュ・デビッドに6回KOで勝ち、日本・OPBF・WBOアジアパシフィックのウェルター級3冠統一を果たしました。試合の流れは佐々木尽が6回KOで3冠統一にまとめています。
挑戦者の配信元は5つ

13人の最新試合をたどると、配信元はLeminoが6人、U-NEXTが5人、DAZNが2人という内訳になりました。王者8人のときと大きく違うのは、DAZNが出てくることです。そして王者側で唯一いたABEMAが、こちらでは1人もいません。理由をたどると、日本のボクシング配信の勢力図がそのまま見えてきます。
Leminoの6人
最も多いのがLeminoです。
堤駿斗、佐々木尽、力石政法、武居由樹、井岡一翔、中谷潤人の6人が該当します。所属を見ると大橋、志成、八王子中屋の3ジムに集中していることが分かります。
Leminoには「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE」という興行の枠があり、9月21日の佐々木尽はその161回目でした。
U-NEXTの5人
次に多いのがU-NEXTです。
堤聖也と高見亨介は2025年12月17日の「U-NEXT BOXING.4」で同じ夜に戦いました。比嘉大吾は2026年7月20日の「U-NEXT BOXING.6」に出場しています。
中野幹士とユーリ阿久井政悟は、帝拳の定期興行「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」でした。中野が第43回、ユーリ阿久井が第44回です。
姿を消したABEMA
王者8人には1人いたABEMAが、13人には見当たりません。
ABEMAで戦ってきたのは亀田興毅がプロデュースする3150FIGHTの系統ですが、その中心にいた重岡銀次朗と重岡優大がそろって引退しました。亀田和毅も次戦は海外開催です。
矢吹正道が王者として残っているものの、挑戦者側からはABEMA勢が抜けた形になっています。
世界王者を目指して海外へ

13人のうち2人は海外のリングに立ちます。そして海外開催の試合は日本ではDAZNで配信されました。理由は単純で、世界の主要プロモーターの多くがDAZNと契約しているためです。ここではその構造と、DAZNが持たない興行がどこへ流れるのかを見ていきましょう。日本国内とはまったく別の力学が働いており、所属ジムを追いかけても答えは出てきません。開催地が変わるだけで配信元が入れ替わるという点は、覚えておいて損はないでしょう。
亀田和毅は10月にラスベガス
10月17日の舞台はラスベガスです。
亀田和毅はWBA世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロアに挑みます(試合当日に中止)。PBCが手がける興行で、日本ではDAZNでの生配信が予定されています。
亀田が国内で戦えば3150FIGHTの系統になり、ABEMAが有力でした。海外へ出ることで配信元が変わったことになります。
平岡アンディの敗戦
もう1人はすでに海外で戦っています。
平岡アンディは2026年2月21日、ラスベガスのTモバイルアリーナでWBA世界スーパーライト級王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセルに挑み、12回0対3の判定で敗れました。日本ではDAZNのPPVで独占配信されています。
日本勢としては平仲明信以来34年ぶりの同級王座獲得がかかっていましたが、届きませんでした。
DAZNに並ぶプロモーター6社
海外の配信はDAZNに集まっています。
DAZNのボクシングのページには、プロモーターが6つ並びます。マッチルーム、トップランク、ゴールデンボーイ、クイーンズベリー、リングマガジン、そしてPBCです。海外の大手プロモーターがDAZNに集まった形になっています。
最後に加わったのがPBCでした。米国では2024年3月からAmazon Prime Videoで配信されていましたが、2026年7月8日にDAZNとの複数年契約が発表されます。日本では7月25日のスペンス対チュー戦までWOWOWの「エキサイトマッチ」で中継され、8月22日からDAZNに移りました。
DAZNでボクシングを見るプランは、主に2つです(2026年10月時点)。
- DAZN STANDARD:月額4,200円。サッカーや野球も含めて、DAZNのすべてのスポーツが見られます。
- DAZN GLOBAL:月額980円。ボクシングや格闘技など、一部のスポーツが見られるプランです。PPVの試合は別料金です。
STANDARDで契約するなら、DMMプレミアム(月額550円)がセットになった「DMM×DAZNホーダイ」がお得です。月額3,480円で、別々に契約する(4,750円)より1,270円安くなります。
世界王者に挑む13人の予想

ここからは予想です。10月6日の時点で日程が決まっているのは亀田和毅、武居由樹、力石政法の3人だけで、残る10人は試合そのものが未発表となっています。そこで所属ジムと開催地、そして興行の規模という3つの軸から、本命と対抗を立ててみました。あくまで予想ですので外れることもありますが、判断の材料は本文にすべて書いてあります。まずは予想の考え方から説明します。
予想を分ける6つの型
配信元は6つの型で説明がつきました。
| 条件 | 配信元 |
|---|---|
| 海外開催で大手プロモーターの興行 | DAZN |
| 海外開催でDAZNが扱わない興行 | WOWOW |
| 大橋・志成・八王子中屋の興行 | Lemino |
| 帝拳の若手や地方ジムの興行 | U-NEXT |
| 国内のビッグマッチ | Amazon |
| 3150FIGHTの系統 | ABEMA |
所属ジムだけでは決まりません。同じ帝拳でも、若手の再起戦と元王者の返り咲きでは扱いが変わります。
開催地が海外になれば、国内の関係はいったん外れることになります。
帝拳の若手と大物の違い
帝拳の使い分けが分かりやすい例です。
中野幹士の再起戦は後楽園ホールの「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」でした。日本テレビで42年続いた定期興行がU-NEXTへ移ったもので、若手や再起戦の受け皿になっています。
一方で王者の防衛戦や元王者の返り咲きは、大型興行に組まれてAmazonへ格上げされる流れが見えます。同じ帝拳所属でも、立場によって配信元が変わるということです。
13人の予想一覧
そのうえで13人の予想を並べます。
| 選手 | 本命 | 対抗 | 大穴 | 見立ての根拠 |
|---|---|---|---|---|
| 亀田和毅 | DAZN | ABEMA | — | 10月17日は海外で確定。国内なら3150FIGHT |
| 堤聖也 | Amazon | U-NEXT | — | 増田陸との一戦ならビッグマッチ扱い |
| 堤駿斗 | Lemino | U-NEXT | — | 志成の興行はLemino |
| 佐々木尽 | Lemino | — | Amazon | 9月21日の3冠統一戦もLemino |
| 平岡アンディ | DAZN | WOWOW | Lemino | 米国が主戦場。国内に戻れば大橋でLemino |
| 高見亨介 | DAZN | Amazon | WOWOW | 元王者の返り咲きは国内ならビッグマッチ扱い |
| 力石政法 | Lemino | Amazon | — | 11月26日はLeminoで確定。大橋のフェニックスバトル |
| 中野幹士 | U-NEXT | Amazon | — | 帝拳の若手はダイナミックグローブ |
| ユーリ阿久井政悟 | U-NEXT | Amazon | — | 地方ジムはU-NEXTが受け皿 |
| 武居由樹 | Lemino | Amazon | — | 11月26日はLeminoで確定。元王者の返り咲きなら格上げも |
| 比嘉大吾 | Lemino | U-NEXT | — | 志成。直近は増田のカードでU-NEXTだった |
| 井岡一翔 | Lemino | ABEMA | — | 志成。ABEMAで戦っていた時期もある |
| 中谷潤人 | Amazon | U-NEXT | — | 大橋・志成・八王子のいずれでもない |
ABEMAを本命にした選手が1人もいません。重岡兄弟の引退と、亀田和毅の海外挑戦が重なった結果です。
中谷潤人の前回がLeminoだったのは、井上尚弥の興行に出たためでした。自分の興行では別の配信元になる可能性があります。
よくある質問

王座を狙う選手の配信元について、検索の多い疑問をまとめます。最も多いのは海外の試合を見る方法についてで、こちらはDAZNが中心でした。ほかにも費用や日本の王者との違いなど、5つを選んでお答えしましょう。試合の発表があれば配信元も同時に決まりますので、最新の情報は公式の告知をご確認ください。
海外の試合はどこで見られますか?
DAZNが中心です。マッチルーム、トップランク、ゴールデンボーイ、クイーンズベリー、リングマガジン、PBCの6つのプロモーターが並んでいます。DAZNが扱わない興行は、WOWOWの「エキサイトマッチ」が受け皿になってきました。
DAZNはいくらかかりますか?
ボクシングはグローバルプランの月額980円で視聴できます。ただし平岡アンディの試合のように、PPVが別途必要な興行もありました。
王者8人との違いは何ですか?
海外開催の有無です。王者8人は全員が国内で戦い、DAZNは登場しません。挑戦者側には海外へ出る選手がいます。
ABEMAでは見られないのですか?
この13人については本命がいません。ただし矢吹正道が王者として3150FIGHTに出ており、ABEMAが無料で配信しています。
予想はどのくらい当たりますか?
保証はできません。興行の発表を待つのが確実です。当サイトでは発表があり次第、この記事を更新していきます。
本ページの情報は2026年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
まとめ

世界王座を狙う13人のうち11人が世界戦を経験しており、8人は元王者です。最新試合の配信元はLeminoが6人、U-NEXTが5人、DAZNが2人という内訳でした。王者8人との最大の違いは、海外へ出る選手がいることで、その試合は日本ではDAZNが扱います。DAZNのボクシングには6つのプロモーターが並んでおり、2026年8月にはPBCの興行も加わりました。扱いのない興行はWOWOWが受け皿になってきました。一方で、重岡兄弟の引退と亀田和毅の海外挑戦が重なり、ABEMAを本命にできる選手がいなくなっています。所属ジムだけでは配信元は決まらず、開催地と興行の規模を合わせて見る必要がありますので、試合の発表があったら合わせて確認してみてください。



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