ボクシングを無料で見たい。そう考えて調べる人は多いものの、日本人選手の世界戦に限ると、答えは単純ではありません。地上波での世界戦中継は2022年12月を最後に途絶え、いまはネット配信が中心です。それでも、無料で見られる道がまったくないわけではありません。この記事では、ボクシングを配信している7つのサービスの特徴と月額料金を紹介し、どの興行がどこで見られるのかを整理します。そのうえで、見たい範囲に合わせた月額の組み合わせと、無料でどこまで見られるのかをまとめました。金額はすべて2026年9月時点の税込です。
- 無料で見られる世界戦
- 配信7社の特徴と料金
- 興行ごとの主な出場選手
- 目的別の月額の目安
- 公式YouTubeの探し方
ボクシングの無料配信視聴は可能か

結論から書きます。日本人選手の世界戦をライブ(生)配信で見るなら、原則として有料の配信サービスが必要です。ただし例外が1つだけあり、それを知っているかどうかで出費は変わります。試合が終わったあとのアーカイブ(見逃し)配信なら、公式が無料で公開しているものもあります。まずは2つに分けて、無料で見られる範囲を確かめておきましょう。
地上波の世界戦中継は2022年が最後
テレビで見る道は、ほぼ閉じています。
キー局が世界戦を地上波で中継した最後は、2022年12月31日の井岡一翔対ジョシュア・フランコでした。それ以降、日本人の世界戦は地上波から消えています。理由はボクシング地上波中継が消えた理由で詳しく書きました。
ライブ(生)配信の無料はABEMAだけ
ライブ(生)配信で無料なのは、ABEMAだけです。
ABEMAは亀田興毅の興行「3150FIGHT」を全試合無料で生中継しています。2026年6月までは世界戦も組まれていましたが、資金面を担っていた株式会社LUSHが5月に撤退し、矢吹正道の次の防衛戦はLeminoプレミアムに移りました。10月1日時点で、ABEMAで無料生中継される世界戦の予定はありません。くわしい内容は後半の「無料で見られるボクシングの範囲」の節です。
試合を選べないアーカイブ(見逃し)配信
試合後の映像は、事情が少し違ってきます。
配信サービスの多くは、公式YouTubeにハイライトや試合の映像を上げています。見たかった世界戦がまるごと公開されることもあるものの、どの試合が上がるかは選べません。公開の終了時期も告知されないため、見られればもうけものという位置づけでしょう。
ボクシング配信サービスの特徴と料金

ボクシングを配信している主なサービスは7つあります。それぞれボクシング以外の特典も持っているので、ボクシングだけで元が取れるかどうかは人によって変わります。ここでは各社の特徴、月額料金、そしてボクシングで何が見られるかを順に見ていきましょう。料金は2026年9月時点の税込で、各社の公式サイトで確認したものです。
Amazonプライム
Amazonの会員サービスです。
Amazonは「無料の配送特典、映画や音楽など特典使い放題」をうたっています。買い物の配送料がお得になり、Prime Videoのほか、Prime Readingの電子書籍やAmazon Photosも使えます。月額600円、年額5,900円で、学生向けのPrime Studentは月額300円です。
ボクシングでは、帝拳プロモーションとアマゾンが組む「Prime Video Boxing」が見られます。2026年9月27日の第16弾では、1日で4つの世界戦が組まれました。対戦カードはボクシング9月27日の対戦カードにまとめています。
Lemino
2026年10月1日にNTTドコモから株式会社WOWOW Leminoへ運営が移りました。
Leminoプレミアムは「ドラマや音楽ライブ、アニメが見放題(一部個別課金あり)」をうたっています。ドコモの回線がなくても使えますが、ドコモMAXなどの契約者はdポイントの還元があります。月額1,540円で、App StoreやGoogle Playから申し込むと1,650円です。
ボクシングでは「Lemino BOXING」と、大橋ジムの定期興行「PHOENIX BATTLE」が見られます。大型の世界戦はPPV(1試合ごとの購入)になることがあり、その場合は月額とは別にお金がかかります。井上尚弥の世界戦は前々回からPPVになっており、今後もPPVになると予想されるところです。
- PPVはプレミアム未契約でも購入可
- dアカウントがあれば申し込める
- 購入はブラウザかチケットサイト
U-NEXT
映像と電子書籍をまとめた配信サービスです。
U-NEXTは「映画 / ドラマ / アニメから、マンガや雑誌といった電子書籍まで。U-NEXTひとつで楽しめます」と紹介しています。月額2,189円(税込)です。
ボクシングでは、日本で行われる世界戦を配信する「U-NEXT BOXING」のほか、後楽園ホールの定期興行「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」や「TREASURE BOXING PROMOTION」が見られます。
ABEMA
登録しなくても見られるサービスです。
ABEMAは「新しい未来のテレビ」をうたい、無料で見られる番組には[無料]マークが付きます。有料のABEMAプレミアムは広告なしで月額1,180円、広告つきのプランは月額680円です。
ボクシングでは、亀田興毅の興行「3150FIGHT」を全試合無料で生中継しています。
DAZN
スポーツ専門の配信サービスです。
プランは3つあります。ボクシングや格闘技を中心に見るDAZN GLOBALが月額980円、すべてのスポーツが見られるDAZN STANDARDが月額4,200円、プロ野球向けのDAZN BASEBALLは年間契約のみで月々2,300円です。DMMプレミアムとセットになった「DMM×DAZNホーダイ」なら、STANDARDの中身が月額3,480円で見られます。
ボクシングでは、海外の大手プロモーターの興行がまとまって見られます。日本人選手が海外で戦う世界戦も、ここで配信されることが増えました。ただし海外のビッグマッチはPPVになることが多く、月額とは別にお金がかかります。
WOWOWオンデマンド
放送とネット配信の両方を持つサービスです。
WOWOWは「BS視聴環境があれば、手続きから約15分で視聴開始。BSテレビ放送だから録画もできて好きな番組をいつでも楽しめます」と案内しています。スマホやパソコンではWOWOWオンデマンドで見られます。月額2,530円です。
ボクシングでは、世界のボクシングを紹介する「エキサイトマッチ」が1991年から続いています。日本人選手のタイトルマッチを、本人が解説しながら振り返る特別番組もあります。
Netflix
ボクシングを常時扱うサービスではありません。
Netflixは「広告なしで映画やドラマが見放題、ゲームも遊び放題」とうたう映像配信サービスです。料金は広告つきスタンダードが月額890円、スタンダードが1,590円、プレミアムが月額2,290円です。
ボクシングでは、2025年9月にカネロ・アルバレス対テレンス・クロフォードを日本でも追加料金なしでライブ(生)配信しました。年に数回あるかどうかの海外のビッグマッチを見る窓口です。
ボクシング興行と主な出場選手

配信サービスが決まれば、次はどの興行がそこで見られるかです。日本のボクシングは興行ごとに配信先がほぼ決まっているので、興行の名前を覚えておくと次の試合を探しやすくなります。ただし選手は複数の興行に出ますので、ここに挙げるのはあくまで主な出場選手です。前回と違う配信先で戦うこともあります。日本で行われる主な興行を7つ、最後に海外の試合の見方を紹介します。
Prime Video Boxing
Amazonプライムで見られる大型興行です。
帝拳プロモーションとアマゾンが組むシリーズで、世界戦をメインにした興行が年に数回組まれます。主な出場選手は那須川天心、中谷潤人、岩田翔吉、増田陸、松本流星です。
Lemino BOXING
Leminoで見られる世界戦の興行です。
有明アリーナや東京ドームなど大きな会場で開かれ、2026年5月2日の東京ドームはPPVで配信されました。主な出場選手は井上尚弥、井上拓真、武居由樹、石井武志です。
LIFETIME BOXING FIGHTS
井岡一翔が中心の興行です。
配信先は回によって違います。第27回はABEMAで無料生中継され、2025年12月31日の第30回はLeminoやひかりTVで配信されました。主な出場選手は井岡一翔、吉良大弥、比嘉大吾です。
PHOENIX BATTLE
大橋ジムの定期興行です。
原則として月に1回、後楽園ホールなどで開かれ、Leminoプレミアムで独占生配信されています。世界挑戦を経験した選手や、次に世界を狙う選手が出場します。主な出場選手は佐々木尽、力石政法です。
U-NEXT BOXING
U-NEXTで見られる世界戦の興行です。
日本で行われる世界タイトルマッチを配信するシリーズで、第1試合から全試合を生中継しています。主な出場選手は寺地拳四朗、西田凌佑、堤聖也です。
同じU-NEXTでは、後楽園ホールの定期興行「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」も見られます。日本タイトルなどが中心ですが、11月7日には元IBF世界王者の尾川堅一が出場予定です。
試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性あります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
TREASURE BOXING PROMOTION
U-NEXTで見られるもう1つの興行です。
元WBO世界王者の伊藤雅雪さんが代表を務める興行で、後楽園ホールで開かれています。2026年4月3日には、谷口将隆がWBA・WBO世界ライトフライ級王者レネ・サンティアゴに挑む世界戦が組まれました。
3150FIGHT
ABEMAで無料生中継される興行です。
亀田興毅が立ち上げた興行で、公式サイトは「全試合ABEMAで完全生中継」を掲げています。2024年8月から株式会社LUSHと組んだ「SAIKOU×LUSH」「LUSH BOMU」もABEMAで配信されましたが、2026年5月にLUSHが撤退して終わりました。2025年12月27日のSAIKOU×LUSH vol.4では、矢吹正道のIBF世界フライ級タイトルマッチが無料で生中継されました。主な出場選手は亀田京之介です。6月の3150FIGHT 10では、元世界王者のルイス・ネリとジョンリエル・カシメロの対戦も組まれました。
海外の試合
海外のビッグマッチはDAZNに集まっています。
DAZNのボクシングには、マッチルーム、トップランク、ゴールデンボーイ、クイーンズベリー、リングマガジン、PBCの6つの大手プロモーターが並びます。日本人選手が海外で世界戦に挑む試合もDAZNで配信されることが多く、10月18日のブランドン・フィゲロア対亀田和毅(WBA世界フェザー級)もDAZNで配信予定でした(試合当日に中止)。
例外もあります。サウジアラビアの「リヤド・シーズン」が主催した2025年12月27日の井上尚弥の防衛戦「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI」は、日本ではLeminoのPPVで配信されました。DAZNが扱わない海外の試合は、WOWOWのエキサイトマッチが録画で紹介しています。
目的別に選ぶ月額の組み合わせ

では毎月いくら払えばよいのか。見たい範囲によって、必要な契約は大きく変わります。ここでは松・竹・梅の3段階に分けました。松はすべて、竹は日本人の世界戦、梅は見たい試合だけという区分です。金額はすべて2026年9月時点の税込です。自分がどこに当てはまるかを先に決めると、迷いが減るでしょう。契約のタイミングで損をしないための注意点も、梅の説明の中に書いておきました。
いつでも全部見たい人(松)
世界戦をいつでもライブ(生)配信で見たい、見逃した世界戦もアーカイブ(見逃し)配信で見たい、海外のビッグマッチも見たい。そういう人向けの組み合わせです。
Prime Video 600円、Lemino 1,540円、U-NEXT 2,189円、ABEMAプレミアム 1,180円、DMM×DAZNホーダイ 3,480円、WOWOWオンデマンド 2,530円、Netflixプレミアム 2,290円で、合計は月13,809円です。LeminoとDAZNのビッグマッチはPPVが別にかかります。DAZNは単体のSTANDARD(4,200円)よりDMM×DAZNホーダイのほうが720円安く済みます。
日本人の世界戦を見逃さない人(竹・おすすめ)
いちばんおすすめの組み合わせです。
Prime Video 600円、Lemino 1,540円、U-NEXT 2,189円の3つで、月4,329円です。日本で行われる日本人の世界戦は、この3つでほぼ押さえられます。ABEMAはライブ(生)配信が無料なので、契約しなくても見られます。海外の試合も見たいなら、DAZN GLOBALの980円を足して月5,309円です。
費用を最小限に抑えたい人(梅)
見たい試合(興行)がある月だけ契約する方法です。
まず見たい興行の日程と配信先を確かめ、その月だけ申し込みます。Prime VideoとDAZNは登録した日から1か月ごとの更新なので、興行の日に申し込めば足ります。LeminoとU-NEXTは毎月1日に更新され、日割りがないため、見たい興行がある月の初めに申し込むのが得です。
ただし、世界戦の日付、配信先、PPVの有無、契約日と契約終了日を毎回こまめに確かめる手間がかかります。忘れると、見られなかったり余計にお金がかかったりするので、管理が苦にならない人向けです。
無料で見られるボクシングの範囲

最後に、お金をかけずにどこまで見られるかを整理します。ライブ(生)配信で無料なのはABEMAだけで、それ以外は試合後のアーカイブ(見逃し)配信になります。ただ、公式が上げている映像は画質もよく、海外の試合まで含めれば相当な量です。ライブ(生)配信、ライブ(生)配信の別の楽しみ方、アーカイブ(見逃し)配信の順に紹介します。
ライブ(生)配信が無料の世界戦
配信先はABEMAです。
2026年6月6日の「3150FIGHT 10」では、矢吹正道のIBF世界フライ級タイトルマッチが無料で生中継されました。矢吹はレネ・カリストに判定勝ちし、2度目の防衛に成功しています。その前の2025年12月27日の「SAIKOU×LUSH vol.4」でも、矢吹正道の世界戦が無料で生中継されました。ただし矢吹は11月26日のV3戦からLeminoプレミアムに移り、10月1日時点でABEMAの世界戦の予定はありません。
アーカイブ(見逃し)配信は原則として有料で、ABEMAプレミアムへの加入が必要です。ただし一部は無料で公開されており、2026年9月時点では3150FIGHT 10のアーカイブ(見逃し)配信や矢吹正道の試合を無料で見られます。無料の期間は告知されていません。
ライブ(生)配信を無料で楽しむ別の方法
映像はなくても、解説で楽しむ方法があります。
ボクシング系のYouTuberが、世界戦に合わせてライブで実況や解説を配信しています。たとえば元世界王者の渡嘉敷勝男さん、竹原慎二さん、畑山隆則さんの「ぶっちゃけチャンネル」は、大きな世界戦のたびに生配信を続けてきました。試合の映像は流れず、あくまで解説だけです。映像は配信サービスで見ながら、音声だけ一緒に聞くという使い方もできます。ほかのチャンネルはボクシングYouTubeのおすすめ10選で紹介しています。
アーカイブ(見逃し)配信の無料視聴
ライブ(生)配信でなくてよければ、公式YouTubeを探す価値は十分にあるでしょう。
たとえばLeminoの公式YouTubeでは、2025年6月19日のブライアン・ノーマンJr.対佐々木尽(WBO世界ウェルター級タイトルマッチ)が期間限定で公開されています(9月30日時点)。
ただし、公開は期間限定のことがあります。Prime Video JPが2026年8月に公開した那須川天心対井上拓真(2025年11月24日)の全編は、9月30日時点で非公開になっていました。見たい試合が見つかったら、早めに見ておくと安心です。
Prime Video、Lemino、U-NEXT、ABEMA、DAZNは、それぞれ公式YouTubeでハイライトや試合の映像を公開中です。すべてが見られるわけではないものの、見たかった世界戦のフル動画が上がっていることもあります。
海外の世界戦なら、もっと多く見つかるかもしれません。DAZNのほか、リングマガジン、トップランク、マッチルーム、PBC、ゴールデンボーイといった海外の有名プロモーターも公式YouTubeでフルファイトを公開しており、いずれも日本から再生できました。リングマガジンは日本語のタイトルを付けている動画もあるので、探しやすいでしょう。しかし解説音声は英語です。
よくある質問

ボクシングの視聴について、検索の多い疑問をまとめました。料金は2026年9月時点の税込です。配信の状況は変わりますので、契約する前に各社の公式サイトで最新の情報を確認してください。
ボクシングを無料で見る方法はありますか?
あります。ABEMAは3150FIGHTを全試合無料で生中継しています。2026年6月までは世界戦も含まれていました。アーカイブ(見逃し)配信は原則有料で、一部だけ無料です。
全部見るにはいくらかかりますか?
主要7サービスを契約すると月13,809円です。LeminoとDAZNのPPVは別にかかります。
地上波やBSでは見られませんか?
世界戦の地上波中継は2022年12月が最後です。BSはWOWOWのエキサイトマッチが海外の試合を中心に扱っています。
見逃した試合はどこで見られますか?
契約している配信サービスのアーカイブ(見逃し)配信か、各社の公式YouTubeです。公式YouTubeは試合を選べず、公開されないこともあります。
月の途中で契約すると損ですか?
サービスによります。LeminoとU-NEXTは毎月1日に更新され、日割りがありません。Prime VideoとDAZNは登録した日から1か月ごとの更新です。
本ページの情報は2026年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
まとめ

日本人選手の世界戦をライブ(生)配信で見るなら、基本的に有料の配信サービスが必要です。地上波の世界戦中継は2022年12月で止まり、いまはネット配信が中心になりました。
ただし、ABEMAは3150FIGHTを無料で生中継しており、世界戦が組まれることもあります(10月1日時点で予定なし)。試合後なら各社や海外プロモーターの公式YouTubeでも見られることがあります。日本人の世界戦を見逃したくないなら、Prime Video、Lemino、U-NEXTの3つで月4,329円が目安です。
- 世界戦のライブ配信は原則有料
- 無料のライブ配信はABEMA
- 日本人の世界戦は月4,329円
- 見逃し配信は一部だけ無料
- 海外の公式YouTubeも無料



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